嚥下困難になってきたので飲みやすくするため薬を砕く。金づちが見つからない(きちんと探さない)のでくぎ抜きを使うのだがそれを食卓に出しっぱなしにしてある。見るたびに「バールのようなものではない、正真正銘のバール」と思う。人を殴り殺すにはちと小さい。
夜、Eさん夫妻とEさんの妹さんで上海蟹を食べに行く。会社の忘年会もやったことがあった中華屋だった。曜日のせいかコロナのせいか、最初にいた客が帰るとわたしたちだけになった。
しかし楽しく美味しく過ごす。
そのあと夫妻の出会いの場になったバーへ行く。妹さんも今の彼氏とここで出会ったそうだ。同じくここで出会ったという夫婦と、もう一人常連さんがいた。
マスターは客の話を楽しく拾うタイプではなく、自分を押し出していくスタイル。
そしてなんとなく世の中に対して強気の客たち。
こういう場で自分は意識を向ける価値があるとアピールすることが、本当にだめになったなと思う。まあいちいちそんなことを意識している時点でまだまだだ。
久々になんとなく自分が無価値と思える場に身を置いてしまった。蟹だけで帰ればよかった。まあ行かないとそういうことはわからない。
23時過ぎ帰る。