午後部屋へ。
電車で六本木へ。aki inomata展。動物園のビーバーのブースに木材を置き、それをビーバーが彫ったものをコアとして、思索を広げていく感じ。機械や彫刻家に摸刻してもらったものも展示。この場合、なにを作品と言えばいいのか。試みそのものだろうか。思考だろうか。
私の先に入った人が作家の知人だったので、作家が出てきた。知人さんと作家が話しているところに、先に入っていたオッサンが食い込み、こういう場所にいる一般人のおっさんにありがちな自分の言いたいことと知識を上目線でぐいぐい出していくスタイルで作家との会話を独占。しかし作家も気さくにどんどん話していく人だった。せっかくなら私も質問したいと思い機会をうかがうが、話の継ぎ目が来るとオッサンがすぐに話し出すのでつけ入る隙がなかなかない。まあいいか…と思って外に出て、帰る前にと3Dの映像を見ていたら作家と知人が外に出てきて画像の解説が始まった。ここまで来たらと、話が終わって中に入った二人についていって、聞きたかったことを聞いてみた。丁寧に話してくれて、それがまた面白い。一度に一人しか聞けないのがもったいない。オンラインのトークショーやってくれないかな。
模刻は人間とビーバーの身長差をなぞって人間サイズにしてあるとのこと。
いい気持ちで出て、青山経由渋谷まで歩いて帰宅。
時間があるので、表参道のいつも並んでいるそば屋に入った。15分ぐらい待った。隣の席のおじさん二人連れは最初喜んで食べていたが「ちょっと多いですね」「私たちにはね」と力尽きていた。
夜、ビール飲みながらだらだらしていたら窓の外でゴソゴソと音がする。アライグマだった。落ちた枇杷の実を食べに来ていた。目が懐中電灯を反射して青く光った。塀にサッと登って逃げたが、少しするとまた戻ってきた。
枇杷がなくなれば来なくなるだろうか。ザクロが実ったら食われてしまうかなあ。