「ナワリヌイ」朝9時20分の回。寝ずに見入った。
ケビン・コスナーに似ている。
絶対奴の名前を言わないマンのプーチンがやばかった。
帰りの飛行機がモスクワの空港に降りないこととか。生々しさがすごい。
ロシア国内、結構大揺れし続けているんだな。
世界はひょっとして自由がない国のほうが多いのだろうか。
京橋に移動してアーティゾン美術館、鈴木理策と柴田敏雄による、それぞれの作品と収蔵品による再構築。見ごたえがすごくて3時間じっくり見た。しかし冷える。冷えすぎ。
見ることについて途方もない深さで考え続けている人たちなんだろう。
展示室の監視員が男性のみ。なにか考えがあってのことか。超貴重な美術品を手が触れられるぐらいのところにしかも都会のど真ん中で展示していることと関係あるのだろうな。絵の前で普通におしゃべりを始めた若い女の子たちのことを速攻で(しかしやんわりと)注意してくれて、安心した。
他のお客も若い人が多い。カップルも。
個展で絵とがっつり向き合ったからだろうか、絵の見え方が前とは違って新鮮。
カフェも気になったが渋谷へ。タリーズで紅茶飲みながら「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の続きを読んで時間になったのでユーロスペースへ。しかしパスワードが何回入れても通らない。受付のお兄さんに訴えて、お兄さんもいろいろ調べてくれている間に私が見せた画面でハッとして、「これイメージフォーラムです。ここは…」。
…。
やってしまった。
平謝りに謝りつつ階段を駆け下りタクシーを捕まえて道玄坂を下り宮益坂を上り、開演5分で滑り込んだ。オープニングクレジットが終わったぐらい。
「マルケータ・ラザロヴァー」を観る。
13世紀のボヘミア地方を舞台にした55年前の映画。
パッと見だけなら「アンドレイ・ルブリョフ」と似ているのだが、というかそれと「七人の侍」と3本で並び称されているというのだが、共通点というのは地方の村、モノクロ、みんなボロを着ている、泥まみれ、というところだろうか。
他の2本と比べると作劇に関してずいぶん見劣りがする。作りがだらしないというか。
予告編のマルケータの三白眼とかで、なんかこう得体のしれない魔術的なビリビリした感じのやつを期待して行ったのだが、間延びした昔話みたいな映画だった。
ラングの童話集に似ているかもしれない。
虫プロのアート寄りのアニメーションを見たときの、独りよがりの感じ悪さもあった。
最初に捕らえられた王子様みたいな超美青年と、超美少女のマルケータが恋に落ちるのかと思ったらさにあらず。美青年クリスチャンは山賊(みたいな貴族)の娘アレクサンドラと昵懇になり、マルケータの方は自分をさらって手籠めにした野蛮な若者になんかほだされちゃう。「雨鱒の川」を観たときにも、きれいで心も美しくてしかし自律的思考のできない娘というヒロインの描き方に憤怒の炎が燃えたが、今回もそんな感じだった。
ナレーションやセリフと画面で起こっていることが異なるシーンがわりとあって、しかも画面で相当いろんなことが進行するので、こうなると多言語の人間は字幕を追うので精いっぱいでわけわかんなくなる。
ただでさえ汚れていてきれいな水もないのにみんな平気で地面を転げまわるし、その地面も雪が溶けたら泥だらけのぬかるみだし、魚をさばいた手を着ている服で拭うし、きれい好きが発狂しそうでもあった。
絵面はよかったけどなー。犬もいっぱい出て来たし。
帰って、「鎌倉殿の十三人」。頼朝の最期~~~幻じゃなかった~~ウワ~~~
安達殿~~~~~
実依の闇落ち超つれぇ~~~~
寝る。