ほんのりしている、晴れ

なんかうまくいって遅刻せず。

 

 

散らかった思索。階級について。

例えば「高慢と偏見」の著者の階級はルーシーと同じ。それより上の階級のダーシーの価値観はルーシーへの好意によって徐々にルーシーサイドのものに沿って行く(=ダーシーの人柄がよくなる)。

マイ・フェア・レディ」はヒギンズ教授の階層の価値観に合うようにイライザが教育される。イライザは洗練されたレディのまま話はハッピーエンドになる。

主人公と異なる階層の価値観は粗野とか高慢ちきとか、ネガティブな描写をされる。そして違う階層の側の登場人物が主人公サイドの階層の価値観に沿ったところで大団円となる。

主人公の階層は大抵はその話の作家のそれと同じだ。書き手は自分の階層の価値観がいちばんちょうどいいと感じているのではないか。

「パラサイト」も、貧困側の家庭からの視点になっているから、富裕層は分かり合えない未知の生物のように見える。

母がかつて、テレビ番組などで未開の人たちを「彼ら」と呼ぶことを、同じ人間という観点をそこで失ってしまうからしてはいけないことだと強めに言っていた。「パラサイト」の富裕層は「彼ら」っぽい。しかし一方話の中では、特に終盤のインディアンが隠れているシーンでは、富豪側がが主人公を「彼ら」と思っている様子が描写される。あそこは本当にえぐかった。

 

 

一度部屋に戻り、晩飯食べて色入れて送る。

ラジオでアカデミー賞の予想。「パラサイト」が取るかどうかを、さまざまな要素から推理していて面白かった。

TSUTAYAでDVD返してから実家。

ぐっと寒い、晴れ

花粉の本隊がやってきた。

 

帰り、暮れた道の先に買い出し帰りの両親の姿あり。

 

昨日のやつは色の追加を要求された。締め切りは明日の夜なので安心する。

「ロング・トレイル!」観る。ニック・ノルティはおじいちゃんになってもいいし、エマ・トンプソンは手堅いし、ロバート・レッドフォードは年とっても口元がよい。

長距離歩行による体の不調については全然出てこなかったので、タフなじじいたちだった。

歩いていたのはアパラチアン・トレイル。風景的には退屈しそうだと思った。稜線がずっと続いていくのがやっぱりいいな。

母が序盤ずっと笑っていたが、何について笑っているのかわからないところでも大声で笑っていて、少し心配になる。

ギア野郎が出てきたが一瞬だった。もうちょっと出てきてもよかった。あとすごくウザい女の子。いるいる、あるある、悪い子ではない。リアルだなあ。

 

 

姉の帰りを待たず部屋に戻り、書類送るなどする。

ここで寝ておかないとおかしくなると思うので、23時に床についたが寒い。布団の中で寝袋に入ってみたが、やはり背中がぞくぞくする。姉が風邪のひきはじめと言っていたのを思い出し、自分も風邪だろうか喉も痛いと心配になる。めんどくさくて出たくなかったが、12時過ぎあきらめて台所にたって湯たんぽ沸かす。熱は平熱。

湯たんぽを入れたらぞくぞくは去った。

 

まだ寒くない、晴れ

夜、実家。

Wさんに絵を送る。一発OK出る。まだこれからコンペがあるが、まずは一安心。

書庫でやたら機械の唸る音が気になり調べたら、先日追加した蛍光灯が鳴っているのだった。明るさをあきらめて外す。

9時過ぎ、晩ごはん。

冷蔵庫を開けたら少し減ったワインのボトルが入っていた。父が自分から飲むのは久しぶりだ。

そして豆まきを父がした。前代未聞。病と老いは人を変えるな。

ドキュメンタリー「アウグスト・ザンダー」観る。

晩年暮らしていたクーフハウゼンという村が映ったら、父がそれをトーデンマンだと言う。家の感じなどそっくりとのこと。

 

それからライヒのドラミングを聴きながら色をやって、地図もやる。

ドラミング2周して終了。3時ごろ風呂。

眠くならない。のに、それで寝たら翌朝起きられない。どういうこっちゃ。

布団に入ったらものすごく臭い。猫が入ってきて粗相をしたのだろうか?

あちこち嗅いで、母が上に追加してくれた古い毛布の臭いとわかった。

外に出したら一気に臭いが消えた。

 

 

Nさんから少し残念なお知らせ。でも前向きということで。

寒くない、晴れ

寝るだけ寝る。12時近くまで。

布団の中でフォークナーと村上春樹の「納屋を焼く」。

フォークナーは初めて読んだが、いいなあ。途中、20年後に少年がこのことを回送する記述があり、ものすごくささやかな救い。馬で駆けていく大佐と、夜空を汚していく煙の描写がものすごく絵画的。

村上春樹は相変わらず。

フォークナーと「バーニング」には怒りがあったが、村上春樹のにはない。

村上版の主人公は結婚していて、「バーニング」の主人公はフリーターの若者で、そこも違う。村上版は底に腐臭が漂っている。

 

 

ずっと部屋にいる。仕事する。

外の空がみるみる美しくなって、川べりまで見に行こうかとぐずぐずしているうちにとっぷり暮れた。それからスーパーに買い物に出た。

納得行く絵が描けた気がする。

 

寒くない、晴れ

早めに行こうと思いつつ遅くなる。二子玉川の本屋博へ。

ものすごいにぎわいでビビる。

Nさんの店に行くと、持って行ったものはだいぶ売れたとのことだった。

あちこち冷やかしてあれこれ買う。

韓国の翻訳出版社兼書店のブースで、イ・スジさんのスケートの絵本。すごくいい。見ていたらお店の人に声をかけられ、感想を言おうとして感極まって泣きそうだった。韓国は今絵本が熱いらしい。天女母さんのことを言ったら、そこに置いてあった。作者はタイに住んでいるそうだ。

 

祐天寺に移動し、ねーさんとねーさんの婚約者さんと呑む。大学の同期。人生で最初に告白した相手がねーさんで、しかしふられたとのこと。ながーーーーい寄り道の果てにくっついたんやな。よかったな。楽しく呑む。婚約者Nさんと私は焼酎を小さいやかんであっためたやつを最後飲んでいたが、盛り上がりすぎて2回もおかわりした。

家に帰って気持ち悪くなってしまった。日本酒やビールやワインの酔い方とは違った。

 

風強く寒い、晴れ

結局、ラフの絵がいちばん気に入っているのでこれで、ということになった。

最初のがいちばんいいとか、クリエイターあるあるだな。

ここまでさんざん描いたのは意味がなかったのかといえばそうでもなく、というかそう思いたい、最初にいきなりじゃあラフのこの絵を採用で、ということにもならないわけだし。ラフのあとで描いたのがみんなヘボいというのはどこかに流してしまおう。

ロゴの絵もとても気に入ってくれていてちょっと涙ちょちょ切れる。

残りがんばろう。

 

 

先日の新しいラーメン屋、2時近くに前を通ったが4人ぐらい外で待っていた。

 

 

Kちゃんの個展行く。大盛況。見てたらSさんが声をかけてきた。おととしの旅行以来ちょっと気まずくなって疎遠になっていた。向こうも気になっていたようだ。シェアオフィスを共同経営しているKさんと一緒に来ていて、ご飯に誘ってくれた。聞けばKさんの誕生日記念のごはんだそうだ。

大変楽しく食べてしゃべる。

 

ぬるめ、晴れ

帰りの空がすごかった。

スマホのカメラを向けたが、女子高生が歩いてきたので通り過ぎるのを待ってから撮った。

 

問題点がはっきりしたような気がしたので、それについてN子さんに聞いてみる。

そこはあまり問題ではなかった。

 

 

「ピザ!」を観る。ものすごく好み。「パラサイト」と通じる。

インドのスラムについて。

主人公の兄弟(たしか大きい卵と小さい卵としか呼ばれてない)が常に誇りをもって朗らかでよかった。チンピラの兄貴分がS君に似ていた。

配給でテレビが貰えるというのが不思議(しかもダブって二つも)。

「パラサイト」以降、貧困寄りの育ちの人が富裕層へのネガティブな気持ちを表明しやすくなった気がする(Twitter上で)。

自分の育ってきた境遇と今の在り方を見つめなおさざるを得ない。

 

 

池間由布子さんのライブは時間的には間に合ったが諦めて書庫で描く。

デロンギの小さい500wのオイルヒーターを買った。今日は暖かいのでこれだけでも十分。

3時過ぎ、まあまあか?と思うものを送って寝る。

しかし大体の時間は逃避をしているのだ。

 

ネバーヤングビーチとキングヌー聴く。

ネバヤン(でいいのか?)はサニーデイの子孫という感じ。声質も。

キングヌーは若いカッコイイ男の子感のある声。実際は見たことないからわからない。