ほどよい、曇り

午後、ケアマネなどが来るというので姉がピリピリしていたからか、母出奔。スーパーで昼飯を選んでいる最中に連絡が来ていた。

門の守りは鉄壁だったが、まさかの裏木戸を突破していた。

商店街から引き返してくるところを発見する。

姉と母は歩行のため、自転車の私が先に家に入った。台所に赤いきつねと冷凍パスタが作りかけになっていて、今日も連絡がうまくいっていなかったことを知る。

母は帰ってきてからも表情がなく、あまり食べない。姉はだいぶ気にしている様子。

 

 

夜、料理の友は岸政彦の20分休み。

おたよりを読むそばから話が逸れて、ほんまよくしゃべるおっちゃんやなと思う(n回目)。2通目か3通目が、なんらかでキレた親に蹴り倒されて顔を踏まれていたら通りかかりの人と目が合ってその人は慌てて逃げて行ったという子供時代のエピソードを淡々と書いたおたよりだった。岸先生は自分の話をさしはさまず最後まで読んだし、自分の側の適当なエピソードでふわふわさせたりもしなかった。「生きていかないと」といったことを、自分がようやくかけられる数少ない言葉、という感じで絞り出していた。

 

母がお嬢様の末っ子なのに面倒見がいいのはなぜかと言ったら、父親がそういう人だったからと返ってきた。皿洗いとか普通にしていたらしい。

祖父よ。